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AR向け広視野シースルーHMDを実現する新方式Light Field Blenderを開発

AR向け広視野シースルーHMDを実現する新方式Light Field Blenderを開発

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 (本社:千代田区神田須田町、代表取締役:落合陽一)は、透過型ミラーデバイス(TMD, Transmissive Mirror Device)を用いた新たなシースルー型HMD実現方式Light Field Blenderを開発しました。またその速報をSIGGRAPH ASIA 2017にて発表することをお知らせします。
本方式ではマイクロレンズアレイとTMDを用いることでシースルーかつ広視野角でHMDの表示が可能となります。
今後、本方式および派生技術の研究開発を推進し、広視野かつシースルーのHMDの製品化に結び付けていきます。

研究の概要

■研究タイトル「Light Field Blender ~透過型ミラーデバイスによる空中結像型シースルーHMDの光学系構成法および描画法~」
これまでのシースルーHMDの研究では、導波管構造やミラー、ビームスプリッタなどを用いた光学回路が用いられてきました。これらのHMDには、視野角が狭い、背景画像が歪む、HMD表示が正しく光線再生されていないなどの問題点がありました。これに対して我々 は、広視野かつ正確な光線再生を実現する新たな方式を提案します。具体的には、TMDと呼ばれる構造をマイクロレンズアレイと組み合わせて使用することで近眼光学系を構成します。これまで主に空中像投影システムに用いられてきたTMDをHMDなどの近眼光学系に 組み込むことで実現しました。この光学系により、従来手法では実現が難しかったシースルーHMDでのボケの再現などを可能にしました。
本方式により背景の風景を損ねることないより快適なHMD体験を実現することができます。今後、小型や高精細化を進める予定です。

発表タイトル:Light Field Blender: Designing Optics and Rendering Methods for See-Through and AerialNear-Eye Display
[SIGGRAPH Asia Technical Brief 発表プログラム]

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© Pixie Dust Technologies, Inc.