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ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 ナスダック上場記者会見を実施

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ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 ナスダック上場記者会見を実施

独自の波動制御技術を利用した革新的な製品とメタマテリアルの商業化にフォーカスした日本のテクノロジー企業であるピクシーダストテクノロジーズ株式会社(ティッカーシンボル(ticker symbol):「PXDT」)は、2023年10月19日に本社大会議室においてナスダック上場記者会見を実施しました。

■記者会見の概要

[日時]
2023年10月19日10:00-11:00 (日本時間)

[開催場所]
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社本社会議室
東京都千代田区神田三崎町2-20-5 住友不動産水道橋西口ビル4階
及び
インターネット配信

[登壇者]
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
代表取締役CEO 落合 陽一 (以下、落合)
代表取締役COO 村上 泰一郎 (以下、村上)

■記者会見のスクリプト

開会
インキュベイトファンド株式会社清水様(以下、清水):
本日は「ピクシーダストテクノロジーズナスダック上場記者会見」にご来場いただき、誠にありがとうございます。
本日の司会を担当します、インキュベイトファンドの清水夕稀と申します。
拙い進行ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

ここで、当記者会見の注意点を4つお伝えします。
1, お席から立ち上がっての撮影はご遠慮ください。
 メディアの方で、立ってスチール撮影をされたい場合は、
 左右通路のどちらかにご移動いただき、お願いいたします。
2, 本日発表する内容の、外部への情報解禁は、
 発表会終了後の「11時」でございます。
 記者会見中の速報や、オンライン配信・中継、SNSへの投稿は
 ご遠慮いただきますようお願いいたします。
 なお、11時の情報解禁後は、メディア問わず、個人のSNS投稿なども含め
 情報発信していただいて問題ございません。
3, 発表の最後に、質疑応答と、フォトセッションのお時間がございます。
 質疑応答は、時間の都合により、会場参加の方を優先させていただきます。オンラインでご視聴の方に関しまして、Q&AセッションにおいてZoomのQ&A機能を使って質問を投稿してください。ただし、すべての質問への回答はお約束できませんので、あらかじめご了承ください。
4, この記者会見の発表内容には将来予測に関する事項が含まれております。これら将来予想に関する事項は、現在入手可能な情報に鑑みてなされたピクシーダストテクノロジーズ株式会社の仮定および判断に基づくものであり、これには既知または未知のリスクおよび不確実性ならびにその他の要因が内在しており、それらの要因による影響を受けるおそれがあります。かかるリスク、不確実性およびその他の要因は、かかる将来予想に関する記述に明示的または黙示的に示される同社の将来における業績、経営結果、財務内容に関してこれらと大幅に異なる結果をもたらすおそれがあります。同社、この記者会見の後において、将来予想に関する事項を更新して公表する義務を負うものではありません。

本日のピクシーダストテクノロジーズ株式会社からの発表は以下の3つで構成されています。
① ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の会社紹介及びプロダクト紹介
② ナスダック上場の振り返り
③ IPOへ協力いただいたパートナー企業へのお礼


それでは本日の登壇者のご紹介です。
• ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
• 代表取締役 CEO
• 落合 陽一(おちあい よういち)

• ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
• 代表取締役 COO
• 村上 泰一郎(むらかみ たいいちろう)

• 以上2名です。

それでは落合さん、村上さん、よろしくお願いいたします。。

会社紹介及びプロダクト紹介

落合、村上:
ピクシーダストテクノロジーズ代表取締役CEOの落合と代表取締役COOの村上です。本日はナスダック上場記者会見にご参加いただきありがとうございます。
当社は2023年8月1日にNasdaq Capital Marketに上場しました。本日の記者会見では、改めて当社及び当社のプロダクトについて紹介させていただき、ナスダック上場への道のりについてお話するとともに、当社のIPOに協力いただいたパートナー企業へ改めて感謝の言葉を述べたいと思います。

まず、当社の概要について説明いたします。当社ピクシーダストテクノロジーズは、つくば大学発の研究開発型スタートアップとして2017年5月に創業しました。現在従業員は90名程度となっております。

我々はミッションとして『社会的意義や意味があるものを連続的に生み出す孵卵器となる』を掲げており、産学連携を生かした先端技術を連続的に社会的意義・意味のある形で社会実装し続けることを目指しています。

その実現のため産学連携にも力を入れており、特に筑波大学・東北大学とは深い関係を構築しています。具体的には東北大学の例で言えば新株予約権を梃子にした産学連携スキームを構築しており、特定の共同研究の枠組みの中で生まれた知財を100%会社に承継する、その代わり大学に新株予約権を付与する、そしてそれを都度交換ではなく包括的に行う、という形を取っています。そうした営みや、自社内での研究開発を通じて新技術を開発し、多くの企業様とのコラボレーション・オープンイノベーションを通じて世の中に出していく会社です。

技術的には波動制御を軸としています。具体的には音や光、電波などは全て波として扱うことができる。それを制御したり解析したりする技術を軸に据えて、ワークスペース/DX領域、パーソナルケア&ダイバーシティ領域でプロダクトサービスを展開しています。この後ご紹介しますが、会社としては数年がかりのR&Dの期間を経て、ここ1年ほどで複数のプロダクトサービスを世の中に届けることができる段階に至ってきました。


それでは、当社のプロダクト紹介に移らさせていただきます。当社は、前年度、すなわち2022年5月から2023年4月末までの間に以下の4つのプロダクトをリリースしました。

一つ目はこの超音波スカルプケアデバイス、SonoReproを2022年11月に発売しました。

背景からご説明すると、もともとは2017年、日本医科大学様と共同での「制御された超音波を傷口に当てると傷が早く治るのではないか」という研究から始まりました。結果、超音波照射部周辺の発毛が促進されていることがわかり、アンファー様も巻き込んでその線での研究も行い、2019年の世界毛髪研究会議で最高賞を受賞しました。その技術を活用した大型のクリニック向けのデバイスを販売したのち、小型化してコンシューマ向けに販売し始めたのが本プロダクトになります。

改めてこのSonoReproは超音波スカルプケアデバイスです。薄毛に悩む男性だけでなく、女性も、また病気や薬の服用などで脱毛に悩む方にも活用頂いています。
SonoReproは、ビックカメラやヨドバシカメラ等で取り扱っていただいており、又、当社のECサイトでも販売しております。また、レンタルも当社ECサイトを含めレンティオやkikitoなど複数チャネルで行っております。SonoReproはこれまでの累計出荷台数が約2000台になりました。

次に、こちらのkikippaを2023年4月に発売しました。

kikippaは自宅等でテレビにつなげて使用します。kikippaは通常のテレビの音を40Hz変調を施した「ガンマ波サウンド」に加工します。このガンマ波サウンドを聞くことによって、聴覚が刺激され、活き活きとした人生を送ることができます。このプロダクトの革新的な点は40Hz周期の音刺激を日常生活に取り込みやすくしたことです。40Hz周期の音刺激として代表的に上げられるのが40hzパルス音ですが、音声情報などを含めることが出来ない単調な音で、毎日聞き続けるのは難しく、日常生活の中に取り込みづらい可能性がありました。そのような背景のもと日常的な音、つまりテレビ等の音声情報を残しながら、40Hzで変調、ガンマ波サウンドに加工することで、毎日の生活の中で音刺激を取り入れやすくすることを目指したのがこのkikippaです。

kikippaは塩野義製薬様と共同で開発したプロダクトであり、塩野義グループのシオノギヘルスケア様のECサイト及びコールセンターでお求め頂くことができます。

そして、このVUEVOマイクを2023年3月に発売しました。

本プロダクトはどの方向から何が話されたのかを識別し、個別に文字起こしをしてPC、タブレット、スマホのスクリーン上に表示します。このプロダクトの革新的な点は、音声の到来方向を識別しながらリアルタイムかつ高精度に文字起こしできる点です。このプロダクトはもともとオフィスで働く聴覚障害者の方、及び、聴覚障害者を雇用する企業向けに開発されたプロダクトですが、現在はChatGPTなどに代表されるLLMの技術を活用した会議要約機能も実装しており、例えばオフラインでの議事録作成を含めオフィスにおける会議のDX化にも役立つプロダクトとなっています。また、今後翻訳機能の追加など継続的にアップデートしていく予定です。

このVUEVOマイクは当社が直接販売しておりますので、ご興味のある方は当社にご連絡ください。

最後は、音響メタマテリアルのiwasemiです。HX-αと呼ばれる六角形でクリアな素材の吸音パネルを2022年7月に発売、次に同12月にSQ-αと呼ばれる正方形のモデルを、次に2023年5月にはRC-αと呼ばれる長方形のモデルを連続して発売しました。

そもそもメタマテリアルとは波長以下の構造を作りこむことで、素材の特性ではなく構造によって自然界に無い機能を作り出す技術です。その中でも我々は防音、更にいえば吸音と遮音にタックルしており、本プロダクトはその吸音の技術の一端です。

このプロダクトはオフィスの会議室等の室内に貼り付けることを想定したものであり、前述の通り構造によって音を吸収します。であるがゆえにこのように透明体で作ることもできますし、非売品ですが木やアルミで作ることもできます。特に透明でガラスに張ることのできる吸音パネルは世界的にも極めて珍しく、現在海外からも、多数の引き合いを頂いています。

2023年4月期に発売されたiwasemiは今紹介した3種類でいずれも「吸音」メタマテリアルです。一方で当社は「遮音」メタマテリアルである「iwasemi AVM」(仮称)を開発中です。この消音メタマテリアルの特徴は、「空気は通すが、音は通さない」ことであり、空調の流れを妨げることなく消音効果を提供することができます。簡単にこの場でデモを行います。この消音メタマテリアルは、建設現場、鉄道、工場、換気システムなど、騒音公害が懸念される場面で幅広く実用されることが期待されます。

iwasemiは当社から直接購入することもできますし、Amazon等のECサイトで購入することもできます。当社に直接お声掛けいただけましたら、当社の営業担当者が貴社にお伺いしてiwasemiの設置デザインをご提案したり、iwasemiの設置によって部屋の残響時間がどれだけ減少するのか測定に伺います。Iwasemiの吸音パネルはこれまでの累計販売個数が1.5万個を突破しております。

以上が当社及び当社プロダクトの紹介となります。

ナスダック上場の振り返り

清水:
落合さん、村上さんありがとうございます。
続きまして、次のプログラムであるナスダック上場の振り返りとなります。

落合、村上:
当社は2023年8月1日に米国ナスダック市場へ上場し、同25日にはニューヨークのナスダックマーケットサイトにてベルセレモニーを行いました。

もともとナスダックを目指すということになったのは、1つ目はナスダック市場が挑戦者に対する懐の深い市場であるという認識があったためです。つまり、当社は連続的に新技術を社会へ実装することをミッションとする研究開発型のディープテックベンチャーであり、ナスダック市場は当社のように新技術を開発するチャレンジャー企業をしっかりと評価してくれる市場であるという認識がありました。2つ目に、今後当社がグローバル展開を見据えるうえで米国の証券市場に上場していることは重要なクレジットになると考えたからです。当社の扱う波動制御は非言語の技術です。すなわち当社のプロダクトは扱うのに言語の壁はなく、プロダクトのグローバル展開が比較的やりやすいと考えています。そして当社が今後グローバル展開を加速していくにあたり、米国の証券市場に上場しているということがグローバル展開戦略上の重要なファクターになると考えています。

しかし、米国の証券市場を目指すということを決定してから実際に上場するまでの道のりには様々なハードルがありました。日本企業が米国証券市場に直接上場する事例は最近増えてきておりますが、当社が米国証券市場への上場準備を始めた時にはまだ事例も少なく、手探り状態で上場準備に協力してくれる仲間たちを探して、その仲間たちとこれまた手探りで上場への道を切り開いてきました。今回当社のIPOに協力してくれた投資銀行、弁護士、会計士、預託銀行、証券代行、当社のパートナー企業の皆様には改めて感謝を述べさせていただきます。

今後はナスダックへの上場を一つの節目としながらも、同時に武器として、国内外を問わず波動制御技術を使った当社のプロダクト及びサービスの展開と社会価値の追求に邁進していきます。

IPOへ協力いただいたパートナー企業へのお礼

村上:
最後に、先日の当社のIPOではコーナーストーン投資家として当社と深い結びつきのある日本企業に出資をいただきました。各企業にはこの場を借りて改めて感謝の言葉を述べさせていただきます。

まず、塩野義製薬様。
米国証券取引委員会に提出した登録届出書に記載されている通り、塩野義製薬株式会社と当社はガンマ波変調技術を共同で研究・開発してまいりました。これまでにTVの音声を独自のアルゴリズム加工を施した「ガンマ波サウンド」に変調するスピーカー「kikippa」の開発に取り組んだほか、現在は、「ガンマ波サウンド」を活用した協業パートナーとの共同研究およびサービスの開発に取り組んでいます。

そして、鈴与商事様。
鈴与商事株式会社とは、これまでVUEVOやiwasemiで販売連携を検討しており、現在は、当社の他事業・技術を含めた幅広い方向性で協働ビジネスの展開を模索しております。

次に、テクミラホールディングス様及びジェネシス様。
テクミラホールディングス株式会社の子会社であるJENESIS株式会社は当社製品「kikippa」及び「VUEVOマイク」の製造委託先です。現在は、ガンマ波変調技術や音声処理技術などを活用した新商品の開発や販路に関してさらなる協業の検討を模索しております。

さらに、インフロニアホールディングス様。
インフロニア・ホールディングス株式会社とは、これまで当社のセンサー技術や波動制御技術をベースとした業務のデジタル化・効率化について協議を重ねてまいりました。今後はインフロニアグループの注力するインフラ運営(点検・管理等)や建設その他分野の高度化に資するデジタル技術の社会実装を模索していくことを目指しています。

次に、丹青社様。
株式会社丹青社とは、空間・体験に関するデータ分析と企画・デザイン・設計のノウハウを掛け合わせ、空間価値を最大化するサービス「FAC+(ファクタス)」を共同で開発しております。今後も空間・体験価値向上を目指し、協業関係を強化していく予定です。

最後に、角田無線電機様。
角田無線電機株式会社は当社製品「SonoRepro」の卸売業者として当社と協業関係にあり、大手家電量販店への導入を推進してまいりました。今後はさらなる販路拡大に向けて協業関係を模索していくことを予定しております。

以上、7社の日本企業の皆様に改めて感謝を述べさせていただき、当社からの発表は以上とさせていただきます。

質疑応答

清水:
落合さん・村上さんありがとうございました。
ここより、質疑応答のお時間となります。
会場参加の方の質問を優先させていただきます。その後、オンラインでご視聴の方からの質問を受け付けします。
オンライン参加で質問のある方は、ZoomのQ&A機能を使って「所属企業名」「お名前」を記載の上、質問をご入力ください。
それでは会場参加の方の質問の受付から始めたいと思います。会場参加で質問のある方は挙手のうえ、最初に「メディア名」と「お名前」をお願いします。

Q1
業績の予想についてお伺いさせてください。2024年4月期の売上と営業利益の予想、そして2023年4月期との比較の説明をいただけますでしょうか。

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 樽味(以下、樽味):
日本のマーケットと異なり米国市場では業績予想を開示する慣行がございません。そのため業績予想の開示については控えさせてください。

Q2
2023年4月期の業績について教えていただけますか。

樽味:
決算自体は固まっておりますが、米国監査法人から監査意見を受領しておらず、2023年4月期の決算発表はまだ行っておりません。2023年4月期の業績についてのコメントは正式な決算発表後とさせてください。

Q3
会見中でナスダック上場のメリットについて説明がありましたが、当初からナスダック上場を目指されていたという事でしょうか。東証への上場は考えていなかったという事でしょうか。もし東証の課題で認識されているものがあれば教えていただけますでしょうか。
落合:
今の東証と当社が東証上場を考えていた時の東証とは異なるところがあると思っているが、当社が上場市場を検討している際に、東証では上場翌期には黒字にするなどの要件があったものと認識している。当社は研究開発型の企業であり、東証に上場した場合、研究開発投資を上場後に十分行う事ができないのではないかという懸念があった。一方でナスダック市場ではそのような要件がないと認識しており、当社が上場する市場を検討した当時は、ナスダック市場のほうが研究開発型ディープテック企業である当社に、より合っているのではないかと思った。一方で近年東証も市場のレギュレーションや慣例を大きく変えつつあると認識しており、今上場を目指している企業にとって、どちらの市場が良いかを当社が判断することはできない。

Q4
日本のディープテックベンチャー初のナスダック上場と聞いており、市場からの反応をどう受けとめているか教えていただけますでしょうか。

落合:
当社が上場しているという事をもっと投資家に周知していき、出来高を増やしていけるかが当社の試金石であると思っている。株価は堅調に推移していると思っており、そういう点では当社は市場から好意的に受けとめられていると認識している。当社は創業してそれほど歴史の長くないスタートアップ企業かつ研究開発型企業で、これだけのプロダクトラインアップを持っていることへの市場からの評価は一定程度はあるのではないかと思っている。

村上:
グローバル資本市場からの評価については落合から述べた通り。加えて、より多くの方に当社を知っていただくというのがこれからより一層当社が頑張っていくことと思っている。加えて、当社の協業パートナーからの受けとめ方も補足しますと、新しい技術を次々に世に出していくチャレンジャーへのスタンスというのが、今回の日本のディープテックベンチャー初の上場に現れているのだろうなと捉えていただきまして、パートナー企業からの信頼も増して、当社らしいチャレンジであると受け取っていただいてると思っている。

Q5 今回ADRでの上場とのことですが、御社のADRは国内どちらの証券会社を通して取引可能でしょうか。

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 三輪:
当社のADRはアイザワ証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券(50音順)の計5社で取り扱いされております。

Q6
ナスダックに上場されて海外への認知が高まってきていると思いますが、海外企業との連携だったり、今後の海外展開の展望をお伺いできますでしょうか。

落合:
いろいろな海外展開があると思いますが、当社のSonoReproは言語に依存しないプロダクトだと思っており、海外市場に展開できればと思っています。あと、吸音・防音メタマテリアルであるiwasemiは、諸外国の展示会でも受け入れられていると思っており、それらの国際展開することを目指します。

村上:
上場したこともあって、海外からの問い合わせはかなり増えてきている。こちらのiwasemiは透明な吸音パネルであり、非常にユニークなプロダクトであり、様々な国から問い合わせが来ています。それ以外のプロダクト群も物理現象に根差しているところもあって、グローバルにニーズがあるところにしっかりタックルできており、諸外国からの問い合わせが増えている。こちらのiwasemiは米国の展示会に出展しており、プロダクトの海外展開は今後精力的に加速していきたいと思っている。海外企業との連携もいろいろとやり方があると考えており、一番やりやすいのはグローバルに展開している日本企業と連携して当社プロダクトをグローバル展開していくのが一番やりやすいであろうと思っている。海外に法人を持っている会社からの問い合わせは増えてきており、今後その流れを加速していきたいと考えている。

Q7
遮音iwasemiのプロトタイプについて先ほど説明がありましたが、これをいつ頃展開する、どういう顧客層をターゲットにしているなど、可能な範囲でお伺いできますでしょうか。

村上:
先ほどお見せしたのはプロトタイプとなっており、販売はそれぞれのユースケースに応じて形を作り変えてプロダクトとして展開していくことを考えている。今後は遮音技術に各企業のニーズに合わせてコラボレーション展開していくことを考えている。今、頂いているニーズ感では、建設現場、鉄道、工場、オフィス、換気ダクトなど様々な音の問題が発生しているところから引き合いをいただいている。今後は、そのように遮音技術×ニーズという形でプロダクトを出していくものと思っている。販売時期は、そのようなアライアンスを組んで行っていく関係上、明言することはできないが、ご参考までに申し上げますと、こちらの吸音パネルのiwasemiは最初のプロダクトを出してから1年以内に他2つのプロダクトを発売した。このようなスピード感で研究開発が進んでいるため、この遮音iwasemiについてもそれなりのスピード感で開発を進めていけるものと思っている。

Q8
未上場の時の調達ではラウンドによっては30億円超の調達があり、今回の上場では15億円前後の調達だったと記憶している。この調達規模に満足しているのか。そして今後の研究開発資金についてのキャッシュフローの考え方やアメリカで投資家を開拓するために何をやっていくのかについてお伺いさせてください。

樽味:
IPOの調達金額は日本円で19億円強だった。我々の今後の事業成長を進めていくにあたって、当面の十分な資金は調達できたものと考えている。今後の資本政策は、今回ナスダック上場しましたのであらゆる可能性を排除せずに考えていきたいと思っている。しかし、現時点で開示すべき資金調達の計画はございません。

Q9
決算についての質問で、2023年4月期の業績は監査前の数値で発表されている。売上高はその前の期から1億円程度の増加で、一方で純損失が増加している。研究開発企業ということは理解しているが、トップラインを伸ばしていく必要があり、今後どのようにトップラインを伸ばしていくのか、成長ストーリーをどう定量的に市場に示していくのかについて伺えますでしょうか。

村上:
昨年度はハードウェア製品で4つのプロダクトを発売している。実態としてはiwasemiが3つあるのでさらに多くなる。これらプロダクトの量産・製造に関する投資が発生している。そのような観点から昨年度はいったんしゃがむタイミングとなった。ほかにも昨年度は上場準備の為の費用が掛かったという面もある。今後の成長という意味では、冒頭申し上げた通り、当社は研究開発型の会社であり、これまで研究開発の期間が長かった。そこでの研究開発プロジェクトを主なレベニューストリームとしていたところから、昨年度の後半からこれまで培ってきた技術をもとにしたプロダクト及びサービスの展開を始めるフェーズに入った。それらプロダクト・サービスの展開・拡販、国内外問わずが立ち上がっていくことによって、当社の成長ドライバーになると考えています。加えて波動制御の技術にしたプロダクトは今販売中のプロダクトに限られるものではなく、直近このSonoReproに使われている超音波制御の技術をさらに皮膚疾患全般に広げて考えられないかということで東北大学の皮膚科とその可能性をさぐる共同研究をすでに発表している。そして先ほどの遮音iwasemiで様々なユースケース拡大していくことを含めて、様々な可能性を追っていくことによって、2段階、3段階のジャンプアップを図っていきたいと考えています。

落合:
トップラインの作り方が今までは、B2Bがメインで、これまでR&D as a Serviceのような形で収益を獲得してきた。そして昨年度からB2Cのプロダクト及びサービスを展開し始めたことで投資がかさんだこともあるが、トップラインの作り方も2構成となり、トップラインを2構成で伸ばしていけるというところが今期以降の強みだと思っている。

Q10
決算遅延の背景を教えていただけますでしょうか。

樽味:
当社が会計監査を依頼しているBaker Tillyの内部にあるクオリティコントロール部署から当社の財務諸表に対して監査意見を出していいという承認を得られていない。しかし決算数値自体に問題があるとか、当社の決算内容や会計方法に問題があるというわけではなく、監査法人の内部のプロセスに時間がかかっているだけと聞いている。

Q11
上場までにかけられた準備期間と、先ほどいろいろと苦労があったとお伺いしましたが、どういった苦労があったのか教えていただけますでしょうか。

落合、村上:
上場準備にかけた期間は2年ぐらい。どういう形でナスダック上場するのかについても様々なオプションがあり、そして説明の中でも述べさせていただいた通り、日本企業が直接ナスダックに上場する前例が少なく、一つ一つこれはどうする、あれはどうする、を造りながら上場に至らねばならなかった。また、開示規制が日本と米国で異なり、何をいえるのか、いつ言えるのかを逐一確認する必要があるなど、開示に関してストイックな対応が求められる点に苦労している。また、上場に関して投資銀行が当社の株式をどのように扱うのか、上場の前例がない中で非常に苦労した。

プレス用撮影

清水:
お時間になりましたので、以上で終了させていただきます。
ここより、フォトセッションの時間に移ります。
撮影の方は、前の方にご移動ください。

先にスチールの方、お願いいたします。
登壇者の皆様、笑顔で正面をご覧ください。
次に、握手orガッツポーズをお願いいたします。

スチールの方、フラッシュ撮影はご遠慮ください。
登壇者の皆様、笑顔で正面をご覧ください。
握手orガッツポーズをお願いいたします。

ありがとうございました。

本日はピクシーダストテクノロジーズの広報担当者やIR担当者も来場しております。
個々のご質問があると存じますが、担当者がお伺いしますので
会場スタッフにお気軽にお声がけください。

メディアの皆様、ご希望がございましたら、追加の取材も承ります。
会場スタッフにお気軽にお声がけください。

それでは以上にて、記者会見を終了いたします。
本日はご来場まことにありがとうございました。

(記者会見終了)

■塩野義製薬株式会社について

商号 塩野義製薬株式会社
代表者 手代木 功 代表取締役会長兼社長 CEO
創業 1878(明治11)年3月17日
会社設立 1919(大正8)年6月5日
資本金 212億79百万円
本社所在地 〒541-0045 大阪市中央区道修町3丁目1番8号
TEL 06-6202-2161 FAX 06-6229-9596
従業員数 連結 5,680名
事業内容 医薬品、臨床検査薬・機器の研究、開発、製造、販売など
決算日 3月31日
ホームページ https://www.shionogi.com/jp/ja/

塩野義製薬は、SHIONOGI Group Visionにおいて、人々が心から求める健康を追求し、これまでにない新たな価値を社会へ届けるため、従来の医療用医薬品を中心に提供する「創薬型製薬企業」から、ヘルスケアサービスを提供する「HaaS※企業 」へと自らを変革する方向性を示しています。
PxDT社との連携により、医薬品にとどまらない五感刺激を通じた新しいアプローチでのソリューションの開発、提供を通じて社会課題の解決に取り組むことで、引き続き、HaaS企業への変革に向けて取り組んでまいります。
※HaaS(Healthcare as a Service):医薬品の提供にとどまらず、顧客ニーズに応じた様々なヘルスケアサービスを提供すること

■鈴与商事株式会社について

鈴与商事株式会社は、鈴与グループの商流事業の中核を担う総合商社として、石油・ガス・電気といったエネルギーの供給に加え、太陽光発電・蓄電池・CO2可視化サービスなど、お客様の脱炭素化に資する商材やサービスを提供しています。また、建設資材や化学品、製造現場の省人化・自動化および事務所内の業務デジタル化を支援するソリューション提案など、様々な商材やサービスを展開しています。
一般家庭向けには、くらしを支えるパートナーとして、LPガス、電気、住宅用太陽光発電、宅配水、リフォームなどの生活関連サービスを提供しています。
鈴与商事は、これからもビジネスとくらしにトータルソリューションを提供してまいります。

商     号 鈴与商事株式会社
代表取締役社長 伊藤 正彦
所  在  地 静岡県静岡市清水区入船町11番1号
設     立 1990年6月
U  R  L https://www.suzuyoshoji.co.jp/

■テクミラホールディングス株式会社について

【商 号】テクミラホールディングス株式会社
【本 社】東京都千代田区神田須田町 1-23-1 住友不動産神田ビル 2 号館
【上場市場】東京証券取引所 スタンダード市場 (証券コード:3627)
【代表者】池田 昌史
【U R L】https://www.tecmira.com

【グループ事業内容】
◆ライフデザイン事業
知育・教育、健康、FinTech、キャラクター等におけるデジタルテクノロジーを活用したサービスとソリューションを提供
◆AI&クラウド事業
AIチャットボットやクラウドアドレス帳サービスなどのSaaSやAWS等を活用したTechソリューションを提供
◆コネクテッド事業
通信デバイスの開発・製造や関連したプラットフォーム・アプリの開発を通じて、モノとインターネットを融合した価値を提供

■JENESIS株式会社について

【商 号】JENESIS株式会社
【本 社】東京都千代田区神田須田町 1-23-1 住友不動産神田ビル 2 号館
【代表者】藤岡 淳一
【URL】https://www.jenesis.jp
【事業内容】ICT・IoT機器の開発・製造、ソフトウェア開発及びカスタマーサポート受託

■インフロニア・ホールディングス株式会社について

会社名:インフロニア・ホールディングス株式会社
本社所在地:東京都千代田区富士見2丁目10番2号
代表者:取締役代表執行役社長兼CEO 岐部一誠
URL:https://www.infroneer.com/

インフロニア・ホールディングスは、前田建設工業、前田道路、前田製作所の3社の持株会社として2021年10月に設立されました。グループ各社のエンジニアリング力と地域ネットワークを結集し、インフラビジネスの上流から下流までをワンストップでマネジメントする日本初の「総合インフラサービス企業」です。人口減少や少子高齢化の加速により担い手不足が深刻化するとともに、地域の財政が厳しさを増しているため、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が加速度的に進行しております。質の高いインフラや公共サービスを自治体がこれまでのやり方で維持していくことは容易ではなくなってきています。業界を超えた多様なパートナーシップを集結させ、これまで培ったエンジニアリング力の更なる高度化とインフラ運営手法のルールチェンジにより、これまでの「造る」「建てる」に捉われない自由な発想で市場の既成概念を乗り越え、インフラを取り巻く社会課題の解決に挑み、社会・地域の安全安心とサステナビリティを提供していきます。

■丹青社について

「こころを動かす空間創造のプロフェッショナル」として、店舗などの商業空間、博物館などの文化空間、展示会などのイベント空間等、人が行き交うさまざまな社会交流空間づくりの課題解決を行っています。調査・企画から、デザイン・設計、制作・施工、デジタル技術を活かした空間演出や運営まで、空間づくりのプロセスを一貫してサポートしています。専門分野で培った技術と経験、新たな発想を組み合わせ、事業領域を越えた空間も生み出しています。
ますます多様化し、高度化する空間へのニーズの変化を見据え、空間というメディアを介して、私たちは常にお客さまの事業の成功と空間に集う人々の感動や満足を追い求め続けます。

社名  : 株式会社丹青社
所在地 : 東京都港区港南1-2-70品川シーズンテラス19F 〒108-8220(本社)
創業  : 1946年10月
資本金 : 40億2,675万657円(2023年1月31日現在)
事業内容:総合ディスプレイ業〔商業空間・ホスピタリティ空間・パブリック空間・イベント空間・ビジネス空間・文化空間の調査・企画、デザイン・設計、制作・施工、運営〕
上場  : 東京証券取引所プライム市場 (証券コード:9743/業種名:サービス業)
URL  : https://www.tanseisha.co.jp

■角田無線電機株式会社について

角田無線電機は昭和21年(1946年)5月に創業し、小さな電子部品から大型家電までを取り扱うエレクトロニクスの総合卸商社です。
取り扱う商品としては理美容商品、ヘルスケア商品、調理家電からオーディオ、季節商品、住宅設備関連商品までと幅広い商品を提供できること。また、販売ルートも一般店から家電量販店、GMS、ホームセンターからネット通販までと販路の広さも当社の強みとなっております。
常に時代の変化を捉え、ユーザーが望む物を提供することで、人の豊かな生活と幸せに一翼を担えるよう邁進していきます。

■ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について

ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。
私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「パーソナルケア&ダイバーシティ領域」と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「ワークスペース&デジタルトランスフォーメーション領域」の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。
急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。

■将来予想に関する記述

本プレスリリースに含まれる一部の記述は、1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)のセーフ・ハーバー条項に基づき作成された「将来予想に関する記述」です。このような将来予想に関する記述は、将来の出来事に関する当社の現在の予想又は信念を反映したものであり、実際の出来事は現在の予想と大きく異なる可能性があります。このような将来予想に関する記述は、経済の力強さ、証券市場の変化、政治的・金融的不安定性、及び当社のフォームF-1登録届出書(ファイル番号333-272476)(amendmentを含む)及びその提出後に当社がSECに提出したすべての書類に記載されているその他の要因を含む、さまざまなリスク及び不確実性の影響を受けます。当社は、新たな情報、将来の出来事、その他の結果にかかわらず、将来予想に関する記述を公的に更新又は修正する義務を負いません。

■本件に関するお問い合わせ先

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 IRチーム
E-MAIL:PXDT_IR@pixiedusttech.com

Gateway Group, Inc. 担当(ジョン・イー, ルーク・ジョンソン)
E-MAIL:pixie@gateway-grp.com

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