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ピクシーダストテクノロジーズと共同研究を行っている東北大学電気通信研究所先端音情報システム研究室が、日本音響学会2022年春季研究発表会で研究成果報告を行いました

ピクシーダストテクノロジーズと共同研究を行っている東北大学電気通信研究所先端音情報システム研究室が、日本音響学会2022年春季研究発表会で研究成果報告を行いました

アカデミア発技術による社会課題解決に取り組むピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:千代田区、代表取締役 落合陽一、村上泰一郎、以下「PxDT」)と国立大学法人東北大学(所在地:宮城県仙台市、総長 大野英男 以下「東北大学」)は、東北大学発の先端テクノロジーを社会課題解決に繋げていくことを目指し、2020年より共同研究を実施しております。
2022年3月9日から11日に開催された日本音響学会2022年春季研究発表会で、共同研究を行っている東北大学電気通信研究所先端音情報システム研究室渡邊氏が共同研究成果の報告を行いました。

研究成果報告内容

渡邊 悠希 ,坂本 修一(東北大学),星 貴之,長谷 芳樹,中野 学 (ピクシーダストテクノロジーズ株式会社),音響特徴量の操作により作成された癒しの想起を期待する音声に関する一検討,日本音響学会2022年春季研究発表, 2-4-1, オンライン,3月9日-3月11日, 2022.

【概要】
本研究では高次のメル周波数ケプストラム係数(MFCC)に関連すると思われる音響特徴量と音声合成等で比較的よく用いられている音響特徴量を聴取者に調整させ、癒やしを想起する音声の作成を試みた。聴取者は提示された文章に共通して感じる感情に最も近い感情が想起される音声を作成した。音声作成の際には基本周波数(F0)の平均、スペクトル伸縮、時間長、F0の変化幅、スペクトル傾斜の 5種類の音響特徴量をそれぞれ 5段階に操作した。
実験結果より、時間長に顕著な傾向がみられた。そこで話速の絶対値と癒やしを想起する音声との関係を分析したところ、癒やされる音声に期待する話速が 6mora/s 程度である可能性が示唆された。

東北大学発の研究成果をスピーディに社会実装する取組について

PxDTと東北大学は、2020年1月29日に共同研究の基本契約を締結、同年4月より東北大学のハード系先端技術と当社のソフトウェア技術を掛け合わせ、社会課題解決につながる技術開発を推進しています。
本共同研究においては、東北大学の技術シーズを連続的かつスピーディに利用できるよう、共同研究成果及びその知的財産の100%を当社に予約承継する新たな技術移転スキームを構築します。これにより、共同研究実施における権利交渉や意思決定手続きの円滑化・迅速化を可能とします。新たなスキームを取り入れた共同研究により、東北大学で研究された技術シーズを、当社がスピード感をもって地方自治体や企業と連携して社会実装することで、様々な社会課題の解決を目指してまいります。

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© Pixie Dust Technologies, Inc.