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ピクシーダストテクノロジーズと共同研究を行っている 東北大学電気通信研究所石山研究室の研究成果が 日本磁気学会誌に掲載されました

ピクシーダストテクノロジーズと共同研究を行っている 東北大学電気通信研究所石山研究室の研究成果が 日本磁気学会誌に掲載されました

アカデミア発技術による社会課題解決に取り組むピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:千代田区、代表取締役 落合陽一、村上泰一郎、以下「PxDT」)と国立大学法人東北大学(所在地:宮城県仙台市、総長 大野英男 以下「東北大学」)は、東北大学発の先端テクノロジーを社会課題解決に繋げていくことを目指し、2020年より共同研究を実施しております。

PxDTと東北大学電気通信研究所石山研究室の共同研究成果が、日本磁気学会論文特集号に掲載されました。

研究成果報告内容

高野凌, 石山和志(東北大学), 星貴之(ピクシーダストテクノロジーズ),
逆磁歪効果型歪センサの高周波振動特性の評価
T.Magn.Soc.Jpc.(Special Issues).,6,23-27(2022)
https://www.magnetics.jp/wp-content/uploads/tmsj6-1_23-27.pdf

【概要】
これまで逆磁歪効果を用いた歪センサの研究を行ってきた。世の中には一般的に電気抵抗式・半導体方式といった原理の歪センサが知られているが、それらのゲージ率はそれぞれ2 ~ 5 近傍、100 ~ 200 程度である。それに対し我々が研究している逆磁歪効果型歪センサの歪感度は数千~10000程度と、他方式に比べて高感度が得られている。 このセンサを用いて振動センサを試作した先行研究において、2 kHz以下の領域において高い感度を有することを示した。我々の作製している逆磁歪効果型歪センサは薄膜構造のため渦電流損が小さいこと、検出回路のキャリア周波数が振動周波数に比べてはるかに高い150MHz程度であるという特徴を持っていることから、2 kHz以上の周波数の振動も高感度を維持して測定が可能であると推測される。 本研究ではこのセンサの2kHz以上における感度評価を目的とし、逆磁歪効果型歪センサの20kHzにおける振動計測感度を評価した。静的な歪感度が0.61 ± 0.07mrad/ppm得られているセンサで20kHzの振動印加実験をしたところ,動的な歪感度は1.09±0.125mrad/ppmと得られた。この結果から,20kHzという高周波領域においても逆磁歪効果型歪センサが高い感度を有することを明らかにした。

技術紹介動画
「磁性材料の持つ機能性を活かした高感度ひずみセンシング技術」

PxDT-東北大学の共同研究成果をスピーディに社会実装する取組について

PxDTと東北大学は、2020年より東北大学の技術シーズを連続的かつスピーディーに利用できるよう、共同研究成果の知的財産をPxDTに予約承継する新たな技術移転スキームを活用した共同研究を推進してきました。2022年4月より東北大学内にPxDTとの産学連携拠点となる「ピクシーダストテクノロジーズ×東北大学ホログラフィックウェルビーイング共創研究所」を設置、PxDTのコア技術である波動技術を用いたヘルスケア分野の課題解決を軸に、大学の複数研究者と新規研究テーマの探索や創出、共同研究、そして連続的な社会実装を推進しています。

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