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ピクシーダストテクノロジーズ、トヨタコネクティッド、ヒトバデザイン 透明吸音パネルiwasemi™ HX-αを使った音問題解決への実証実験を実施〜会議室外への音漏れも4dB減少※1。オフィスにクリアな閑かさを〜

2022.11.15

ピクシーダストテクノロジーズ、トヨタコネクティッド、ヒトバデザイン 透明吸音パネルiwasemi™ HX-αを使った音問題解決への実証実験を実施<br>〜会議室外への音漏れも4dB減少※1。オフィスにクリアな閑かさを〜

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役:落合 陽一、村上 泰一郎、以下「PxDT」)は、トヨタコネクティッド株式会社(本社:愛知県名古屋市 代表取締役 社長:山本 圭司、以下「トヨタコネクティッド」)、株式会社ヒトバデザイン(本社:東京都港区 代表:佐藤 誠吾、以下「ヒトバデザイン」)と、トヨタコネクティッドのグローバル拠点であるTOKYO GLIPの会議室において、ガラス張り会議室の音環境の改善を目的とし、透明吸音パネルiwasemi™ HX-αを用いた実証実験を実施しましたのでお知らせします。

背景

新型コロナウイルス感染症に伴うリモートワークの急速な拡大によるWEB会議や会議室における対面・WEB併用での会議の増大から、WEB上の相手にもクリアに声を伝えられ、なおかつ会議室の外にもストレスのない音環境を実現する重要性が増しています。会議室の音環境の改善は、一般的にグラスウール等の多孔質素材や有孔ボードなどの部材を用いるため、ガラス張り会議室への設置は意匠性を損なう場合があります。今回の実証実験は、ガラスに貼れる透明吸音材iwasemi™ HX-αを使用することで、「意匠性を損なわずに音環境を改善できるのでは」という仮説のもと、トヨタコネクティッドTOKYO GLIPオフィスのガラス張り会議室にて、音環境の改善と意匠の両立をもとにしたiwasemi™ HX-αの設置をヒトバデザイン、設置後の物理測定と聴取実験をPxDTが担当して実施しました。

実証実験結果

iwasemi™ HX-α 設置状況

iwasemi™ HX-α 設置状況

当該会議室へのiwasemi™ HX-αの導入の結果、空間の意匠性を保ったまま、人の声に多く含まれるという500~1000Hzの周波数帯において約40%という大幅な残響時間の低減が実現できたことを定量的に確認することができました。これによって、会議室内からWEB 上の相手にクリアに声を伝えられることや、室内での会話がしやすくなることが期待できます。
また、iwasemi™ HX-αは遮音材ではないにも関わらず、会議室外への漏れ出し量の低減についても一定の効果が定量的に認められました。特にiwasemi™ HX-αの設計帯域である人の会話の中心周波数において、室外への漏れ出し量が4dB程度低減されていることが確認できました。加えて、会議室内から会議室外への漏れ出し音声の明瞭度低減について聴取実験を実施したところ、環境の改善傾向(iwasemi™ HX-α 設置によって音声が聞き取りにくくなる傾向)を示唆する結果が得られました。他方で、物理的な測定結果で確認できた向上幅に比べると音声明瞭度低下の向上幅は限定的であることが確認されました。さらなる詳細な検討によってより快適な空間が創造できる可能性が考えられます。

*1:iwasemi™ HX-αの設計帯域において、室外への漏れ出し量が4dB程度低減

今後の展望

iwasemi™に定量的な結果だけでなく、体感的にもその効果が十分感じられたため、今後は設置場所の拡大の他、iwasemi™の透明吸音パネルという特性を生かし、周りの視線や明るさを遮ることなく利用できる新しい発想のソリューション開発を、三社で検討していきたいと考えています。
また、本実証実験の結果については2023年春の学会発表を予定しており、その場でもさらなる議論をおこなう予定です。

iwasemi™ HX-αについて

PxDT社の音響メタマテリアル技術にイトーキのデザイン・設計技術を掛け合わせることで誕生した、ガラスに貼れる透明吸音パネルです。Web会議が日常化したオフィスにおいて、人の声に多く含まれるという500~1000Hzの周波数帯に特化した吸音構造設計を搭載しています。これにより、ガラスの反響音を抑え、話しやすいクリアな空間を実現できます。iwasemi™の素材自由度を活かし、透明な樹脂による吸音構造を実現しつつ、6色の組み合わせにより、あらゆる空間になじむ多彩な表現を加えることが可能です。

*:iwasemi及び関連するロゴは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の商標又は登録商標です。
*:iwasemi HX-αはピクシーダストテクノロジーズ株式会社と株式会社イトーキの共同開発品です。

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について

・会社概要
商号:ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
代表取締役:落合 陽一、村上 泰一郎
所在地:東京都千代田区神田三崎町二丁目20番5号
設立:2017年5月
資本金:62億4,108万5,100円(2022年9月30日末時点/資本準備金を含む)
URL:https://pixiedusttech.com/news/
・事業概要
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、Digitally Rebalanced.——世界をデジタル技術の観点から俯瞰し、新たな均衡点へ導く原動力となることを目指す大学発ベンチャーです。デジタルと物理世界を繋ぐインターフェース技術を研究開発し、連続的に社会実装していくことで、その実現に寄与します。筑波大学及び東北大学との共同研究においては、新株予約権を梃子として大学で生まれる知的財産を企業に包括的に譲渡するという、新たな産学連携スキームを構築しています。今後も産学連携やオープンイノベーションを通じ、新たなインターフェース技術の社会実装を行っていきます。

トヨタコネクティッド株式会社について

・会社概要
商号:トヨタコネクティッド株式会社
代表取締役社長: 山本 圭司
所在地:(本社)愛知県名古屋市中区錦一丁目11番11号 名古屋インターシティ14階
(東京)東京都千代田区神田小川町三丁目28-5 axle御茶ノ水5階、6階
設立: 2000年10月 資本金6億5049万5,000円
URL: https://www.toyotaconnected.co.jp
・事業概要
トヨタコネクティッドは創業以来、「限りなくカスタマーインへの挑戦」を企業理念に、「最先端のIT×ものづくりのDNA」でサービスの開発・提供をおこなってきました。国内外のテレマティクスサービスの企画、展開を柱にビッグデータを活用したMaaS事業、車両データを活用したコネクティッド事業、セールスからアフターサービスまでサポートするディーラーインテグレーション事業、Webサイトのデータ分析によるマーケティングそシューションを提供するデジタルマーケティング事業という四つの事業ドメインでさらなるカスタマーインを目指しています。

株式会社ヒトバデザインについて

・会社概要
商号:株式会社ヒトバデザイン
代表取締役:佐藤 誠吾
所在地:(LIVE DESIGN STUDIO)東京都港区南青山2-7-1
(HEAD OFFICE)東京都港区南青山2-18-2 #302
設立:2011年11月
URL:(オフィスデザイン) https://hitoba-office.com/
(店舗デザインサイト)https://store-palette.com/
(コーポレートサイト)https://hitoba.com/
・事業概要
「人」と「場」をデザインで豊かに
「人が場をつくり、場が人を生む」ヒトバデザインは、人と場の関わりにデザインを加える事によって、生活やはたらくをより豊かなものにしていきます。デザインやものづくりに対する想いやこだわりを大切に、つかうひと、つくるひとそこに関わるすべての“ひと”が豊かになるような姿勢で取り組んでいきます。