先端技術を用いてダイバーシティの課題に取り組むピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:千代田区、代表取締役 落合陽一、村上泰一郎、以下「PxDT」)は、聴覚障害や聞こえにくさがある人と聴者のスムーズなコミュニケーションを支援するサービス「VUEVO」(ビューボ、以下「VUEVO」)の販売を開始しました。
背景
近年、聴覚障害がある人の就労は、福祉的就労から一般就労へと拡大しており、2016年の障害者雇用促進法の改正では、合理的配慮の考え方が導入され、情報共有を含む職務上の配慮を求める公的な指針が加わりました。*1
以降、コミュニケーション手段としては補聴器や口話、手話、筆談だけでなく、近年では話した内容が自動で文字起こしされるアプリケーションなど最新のデジタルツールが就労の場でも使われはじめていますが、これらだけでは解決されていない課題があります。特にハードルとなっている課題は、複数人との会話の時に聞き取りが難しいということです。当社が行ってきた調査の中では、会議、打合せ、朝礼、研修といった一定数以上の参加者が集まり、情報共有やディスカッションが重要な場において、発言内容の聞き取りや発言者の特定が難しいという声が多くありました。
*1 厚生労働省 障害者雇用促進法の改正の概要 (平成28年4月)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000121387.pdf
開発の経緯
「VUEVO」は、聴覚障害や聞こえにくさがある人と聴者のコミュニケーションをスムーズにしたい、それにより互いに余計なストレスや気遣い無くもっと向き合える機会を増やしたい、という想いから住友ファーマ株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:野村 博)と共同で研究開発をスタートしました。
その後、多くの聴覚障害者や聞こえにくさがある人、企業の人事担当者をはじめとする聴者、医療や教育分野の有識者にインタビューやプロトタイプのデモを重ね、開発を進めてきました。今回発売する「VUEVO」はその成果を商品化した第一弾です。
「VUEVO」の主な特徴
VUEVOは、独自開発のワイヤレスマイクと専用アプリケーションを用いて、聴覚障害や聞こえにくさがある人と聴者をつなぐサービスです。
■VUEVOウェブサイト
https://vuevo.net
■会話内容を直感的に理解しやすいユーザーインターフェース
複数人の会話でも誰が何を話しているかわかりやすい表示を実現しています。
■独自技術で開発した精度の高いワイヤレスマイク
独自のアルゴリズムにより、360°全方向からの音声を高精度で集音しながら、音声方向の解析と音声のテキスト化をリアルタイムに行います。
■スマートフォンやタブレット、PC まで幅広いデバイスに対応
iOS、Androidに対応したスマートフォンやタブレットに加えて、オフィスワークでは欠かせないPCにも対応しています。
「VUEVO」の製品概要
VUEVOを利用するには専用マイクとアプリケーションが必要です。
■VUEVOマイク
■型番:PDVM0001
■寸法:約78mm(W) x22mm(H) x76mm(D)
■重量:約91g
■連続使用時間:約8時間
■充電時間:約2時間
■通信方式:
・無線LAN IEEE802.11b/g/n 2.4GHz
・Bluetooth標準規格 Ver.5.2
■VUEVOアプリケーション
スマートフォンアプリケーションの画面
PCでのウェブアプリケーションの画面(ブラウザで表示)
PCでのウェブアプリケーションの画面(ブラウザで表示)
■スマートフォン・タブレットアプリケーション:Android/iOS(Android11以上、iOS14以上)
■ウェブアプリケーション:Chrome/Microsoft Edge*1/Safari*2 (ブラウザの動作保証は最新バージョンのみ、*1 Windows、 *2 macOS/iOS)
購入方法、お問い合わせについて
VUEVOのお問い合わせフォーム(https://vuevo.zendesk.com/hc/ja/requests/new)からご連絡ください。
* VUEVO及び関連するロゴは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の商標又は登録商標です。
■ 本件に関するお問い合わせ先
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 広報担当
お問合せ: https://pixiedusttech.com/news/contact/