Pixie Dust Technologies, Inc.™️
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Sonoliards

「Sonoliards」は、空間内での⾳の反射を計算し、⼀台の指向性スピーカーでの⾳の聞かせ⽅を最適化する⾳響システムです。 計算機によって場を解析することで、スピーカーができることは⼤きく広がります。聞かせたい相⼿の位置にあわせて天井・壁⾯での反射を利⽤すると、物陰にいる相⼿にも⾳を届けることが可能になります。さらに⼀台の指向性スピーカーを上下左右に振ることで、いろいろな⽅向から⾳が聞こえるように感じさせられます。⼈間が存在する場は絶えず変化しますが、もちろん私たちのシステムもリアルタイムな対応が可能です。相⼿が動いている場合でも、追尾しながら⾳を発することができるため、「⾳が追いかけてくる」ように聞かせることができます。

< Case >

■Case 1
複数の展⽰物がある会場内で、⾳声ガイドに指向性スピーカーの活⽤を検討しているが、テストをしてみたところ細かい問題が多くて困っている。 お客さんが物陰に⽴っていたり動いていたりする環境でも、演出側でうまく対処できるようなソリューションはないか。

■Case 2
予算が限られているので、会場内に⼤量のスピーカーや⼈員を配置することはできない。限られた台数で、たくさんのスピーカーを使っているような⾳場表現ができないか。

< 原理 >

■スピーカーから放たれる⾳の伝搬経路をシミュレーション
まずはスピーカーの位置を固定し、⾳を発した際の伝搬経路をシミュレーションします。壁⾯や床⾯での反射を考慮し、⾳線法に基づいて空間全体を解析します。 ⾳の伝搬経路を予測したら、スピーカーを上下左右に⾸振りさせることで、対象に⾳を届けるための軌道を制御していきます。

■解析結果をもとに、対象の動きや発信者の意図に対応
指向性スピーカーは特定の⽅向のみにビームを発するため、空間内での反射を利⽤することで障害物の陰に⾳を届ける、特定の⽅向に注意を向けさせるということも可能です。 さらに⾳響追尾・モーションキャプチャなどを活⽤することで、空間内を動く特定の⼈物に特定の位置でのみ⾳を聞かせるような、リアルタイムな対応ができます。

■学会発表
UIST (2017)