PxDTと筑波大学が実施している特別共同研究事業は、アカデミア発の技術の社会実装を加速する画期的な仕組みを取り入れています。
研究を事業化する際には、特許出願やノウハウ秘匿など知財面のケアが重要です。一方で大学と企業の共同研究においては、特許出願に伴う権利交渉や契約締結などの煩雑な手続きに時間がかかってしまう事態がしばしば生じます。
これを回避するため、本特別共同研究事業によって得られた研究成果に基づく知的財産について、筑波大学との間でユニークな座組みを実現しています。
PxDTが筑波大学にデジタルネイチャー研究室(DNG)を設置し、特別共同研究事業を実施
<第一期(2017/12~2022/11):SO対価IP予約承継モデル>
本特別共同研究事業によって得られた研究成果に基づく知的財産を、発生と同時にPxDTが筑波大学から包括的に譲り受ける契約を締結しました。またその対価として、PxDTは筑波大学に対して新株予約権を発行しました。これは大学で産まれる知的財産権を、新株予約権を梃子にして企業に包括的に譲渡するというこれまでにない産学連携スキームです。これによって特許出願に伴う一切の手続きを排除することができ、技術シーズを連続的にそして高速に社会実装することにつながります。
<第二期(2022/12~):産学連携コンソーシアムモデル>
5年間の第1期を経て、第2期はより持続可能な産学連携の在り方を模索しています。連続的なシーズ創出と社会実装を実現するエコシステムの確立という目的のもと、産学連携コンソーシアムを発足します。本コンソーシアムに参画いただいた企業は、PxDTと筑波大学の特別共同研究事業によって得られた研究成果にアクセスし、その社会実装に向けた検討を行うことができます。参画企業との共創を通じて、研究成果の価値の最大化と高速な社会実装を目指します。